ハムスターは、ペットとして飼われる動物の中でもとても小さい部類の動物であり、飼育者である人間とは、まったく異なる感覚神経を持っています。生活のリズムも夜行性なため、その行動性に特化した形で五感が進化しています。
そんな、人間とは違う感覚神経を持った、ハムスターの特徴的な五感の秘密を解説します。
ハムスターの五感覚
夜行性のハムスターは、自然界では小動物であり外敵から身を守るために、夜に活発に行動して昼に巣穴に潜って寝ています。そのために、目が見えにくい夜の活動に適した感覚神経になっています。
視覚は近眼で視力が低い
ハムスターが目で判別出来る距離は、20cm程度と言われており、また、色の識分けも白・黒のみと言われています。さらに、目の前にある物を立体的に識別することができないとも言われています。
聴覚はとても優れていて敏感に反応
ハムスターの聴覚は、飼育者である人間と比べてはるかに認識出来る周波数の範囲が広く、その認識出来る周波数は、超音波まで認識出来ると言われています。
とても聴覚が発達しているので、音に対して敏感に反応して、ハムスターが警戒している時などは耳をピンと立てている姿を見ることが出来ます。
聴覚がとても優れていて、音に敏感に反応するので、ケージを置く場所がとてもウルサイ場所だと頻繁に音に反応してハムスターが落ち着けないので、常に警戒させてしまうような音が発生する場所にケージを置かないようにする必要があります。
嗅覚は五感の中で一番優れている
ハムスターの嗅覚は、五感の中でももっとも発達しており、かすかな臭いの違いを嗅ぎ分けらます。
その優れた嗅覚から、餌である物の匂いを嗅ぎ分けたり、他のハムスターの臭いが付いた縄張りを嗅ぎ取り他のハムスターの縄張りとして認識出来たりします。
その優れた嗅覚から自分の臭いが付いた底床材があると、自分の縄張りだと認識し安心しますが、ケージの大掃除等で底床材を全て新しい物に変えてしまうと、落ち着かないと言うのはハムスター飼育者の間では有名な話です。
触覚であるヒゲが物を識別する大事な役割
ハムスターのヒゲは、物を識別するために大事な役割をしています。先程も書きましたが、ハムスターは視力が悪いのでヒゲで物に触れることで、自分のいる場所を把握したりします。
味覚は甘いものを感じれる程発達している
ハムスターの味覚は、意外にも甘いや苦いなどを識別出来る程発達していると言われています。確かに、甘い果物も好きでおやつとして与えると、喜んで食べています。
ペレットなどの餌と他のおやつ類を一緒に与えてしまうと、おやつ類の方を優先して食べてしまうので、ハムスターは味覚が発達していることを忘れないように、餌は主食のペレットを中心に与えるようにした方がいいです。
まとめ
ハムスターの感覚神経の中で、もっとも優れているのが嗅覚で、自分の臭いや他のハムスターの臭いを嗅ぎ分けて縄張りを認識したりしています。また、聴覚も敏感でちょっとした物音に反応するので、ケージを置く場所はこの音が頻繁にしない場所に置く必要があります。
味覚は、餌の味をしっかりと識別でき、特に甘い果物は好物です。そして、夜行性のため視覚はとても悪く、約20cm程度しか認識出来ませんが、暗闇の中では夜目はききます。
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