メダカを飼育している容器に浮草や水草などを入れていると、水面などに影が出来てそこにメダカが隠れることが出来るようになるので、メダカが安心して生活できるようになります。
メダカを屋外飼育しる場合には、水面に浮草を入れておくと直射日光を遮って水温上昇を防ぐ効果も期待出来ます。
そこで、メダカ水槽に入れたい最適な浮草・水草を紹介します。
屋外メダカ飼育向けの浮草・水草
ホテイ草/ホテイアオイ
南米大陸原産の浮遊植物で、園芸用水生植物として最もその名を知られた植物の一つで、ホームセンターやアクアリウムショップなどでも良く販売されているのを見かけることが多い有名な浮草です。
フロート状に膨らんだ葉柄によって水面に浮かび、観賞価値の高い青紫色の花をつける場合もあります。
生長速度が非常に早いため、その分水中から多くの養分を吸収するので、その点から水質浄化作用がありまる。
沢山の養分を吸収するために根が多く張り巡らされており、その根がメダカの産卵床や隠れ家として最適になり、メダカの繁殖用産卵床としてとしてもよく使用されています。
耐寒性は無く屋外の気温が15℃を下回るようになってきたら屋内にいれたほうがいいですが、生長させるには強い日光が必要なので、しばらくすると枯れてしまうことが多いです。
屋外の日光下で生長していくと、非常に大きくなりまた水中に根を張り巡らすので、浮かべている容器内が余りにもゴチャゴチャしてきます。
大きな容器でメダカを飼育しているならいいのですが、あまり容器自体が大きくないとメダカが自由に動き回るスペース自体も無くなってくるので、適度に間引くなど手を加えていく必要があります。
別名 | ホテイソウ/ホテイアオイ/ウォーターヒヤシンス/布袋葵 |
光量 | 60cm水槽20W4灯以上 |
pH | 5~7 |
GH | 0~6 |
KH | 0~6 |
温度 | 20~34℃ |
草姿 | 浮草 |
最大草姿 | 横幅60cm程度 |
生長速度 | 速い |
増殖方法 | ランナー・株分け |
ミニホテイ草/ミニホテイアオイ
通常のホテイ草の草姿が最大60cm程度の大きさになり、メダカ飼育容器が小さい場合にはホテイ草自体を非常に持て余してしまいますが、この大きくなり過ぎるホテイ草を小さく、そして、それ以上大きくならないように固定化したのがミニホテイ草です。
大きさが通常のホテイ草よりも小さいこと以外は、通常のホテイ草と同様に耐寒性などが無いので外気温が低くなってくると枯れてしまうことが多いです。
ミニホテイ草もやはり生長速度が早いので、メダカ飼育容器に浮かべているだけで、水中からの栄養分を盛んに吸収してくれ、水中の富栄養化を防ぐ役目を十分に担ってくれます。
また、通常のホテイ草と同様に根の部分が、メダカの繁殖用産卵床に適しています。
余り大きくないメダカ飼育容器の場合は、こちらのミニホテイ草の方がメダカの動き回るスペースも確保出来るのでオススメです。
別名 | ホテイソウ/ホテイアオイ/ウォーターヒヤシンス/布袋葵 |
光量 | 60cm水槽20W4灯以上 |
pH | 5~7 |
GH | 0~6 |
KH | 0~6 |
温度 | 20~34℃ |
草姿 | 浮草 |
最大草姿 | 横幅通常のホテイ草の半分以下 |
生長速度 | 速い |
増殖方法 | ランナー・株分け |
屋内メダカ飼育向けの浮草・水草
マツモ
メダカの産卵床として非常に人気のある水草です。
水面に浮かべてもいいですが、水草用のおもりなどをつけ、水中に沈めても問題ありません。
基本的に非常に丈夫な水草ですが、急激な水温の変化など、環境が合わないと溶けてしまうことがあります。
その見た目は、フサフサとして緑色の透明感があります。
水草や熱帯魚を知らない方でもマツモ自体を見たことがあるくらい、ホームセンターやアクアリウムショップでも良く見かける程の有名な水草で、育成自体も簡単です。
高温や低温、低光量、CO2の添加が無い水槽環境にも耐える等、ほぼどんな水槽にも対応できる適応能力の高い種類です。
ガラス水槽にメダカを入れて、オモリに挿して沈めたらとても涼しげな印象を与える水槽が鑑賞出来ます。
生長速度も非常に早いので、水質浄化作用も期待できますが、ある程度生長したら適度にトリミングするなどしないと、水槽内がマツモで覆われる位生長します。
別名 | 松藻/金魚藻 |
光量 | 60cm水槽20W1灯以上 |
pH | 5~7.5 |
GH | 0~6 |
KH | 0~6 |
温度 | 18~28℃ |
草姿 | 浮草 |
最大草姿 | 横3cm/高さ1m |
生長速度 | 速い |
増殖方法 | 枝分かれ |
アナカリス
透明感のある緑が美しい金魚藻として有名な水草で、メダカ水槽などにもよく使用されています。
冬場、水槽の水が凍結する程の水温にならなければ、ヒーターで加温しなくても枯れない非常に丈夫な水草です。
アナカリス自体の育成は簡単で、水槽の水質が中性からアルカリ性のpHに適応し、比較的総硬度が高い水質を好みます。
酸性の水質では、頭頂部の萎縮などが起こることがあります。水槽にメダカが入っていれば、肥料の添加も特に必要ない程簡単に育成出来る水草です。
生長も速いので適度にトリミングをしないといけませんが、そのトリミングにも非常に強い水草です。茎から白い根が出る場合がありますが、見た目が気になるようでしたら切り取って構いません。
非常に強い繁殖力から帰化植物として各所で繁殖しています。
別名 | 金魚藻/オオカナダモ |
光量 | 60cm水槽20W1灯以上 |
pH | 6~7.5 |
GH | 0~6 |
KH | 0~6 |
温度 | 20~28℃ |
草姿 | 有茎草 |
最大草姿 | 横4cm |
生長速度 | 速い |
増殖方法 | 差し戻し |
まとめ
メダカを飼育している容器に、水質浄化目的や繁殖用産卵床として入れておきたい、オススメの浮草・水草を紹介しました。
有名な浮草・水草なので、メダカを販売しているホームセンターやショップでは、見かける機会が非常に多いです。是非、メダカの飼育容器にこれらの浮草や水草を入れて、メダカ自体を安心させて下さい。
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