愛犬が年老いていくのは仕方がないものですが、飼い主がその老化のサインを一早く気付いてあげれば、愛犬とさらに深いスキンシップをはかる事も出来ます。
人間と違い犬は、「足が痛い」や「腰が痛い」と言った言葉を発する事は出来ません。
そこで、飼育者がしっかりとその愛犬がさりげなく発しているサインを読み取って上げなければなりません。
もしかしたら、「我が家の愛犬は老化が始まっている?」と感じている方へ送る、愛犬の老化のサインを読み取る方法です。
愛犬の体の変化からチェックする
まずは、愛犬の見た目や触れ合うことでわかる体の変化から老化のサインを読み取ります。
体に白髪が増える
いつも触れ合っていたら、すぐに気付いてきますが愛犬の体の毛に白髪が増えてきたかどうかをチェックします。
特に口、目、鼻のまわりが白っぽくなってきます。
白い毛色の犬の場合は、毛に艶が無くなりパサついた感じになります。
アゴや口のラインが垂れ下がっている
筋肉の衰えにより、口や首の皮膚が垂れ下がっているかチェックします。
唇の周りが垂れ下がり、歯茎が見えている事もあります。
体全体が痩せている
運動量が減る事で、筋肉量が減り体全体が痩せてきます。これも常に触れ合っていると痩せたかどうかが分かります。
筋肉量が減っていると、関節が弱くなっている可能性が高いのでその点も注意です。
口が臭いと感じる
老化により、消化機能が低下して唾液の分泌量が減る事が原因の場合もあります。
歯周病になっている可能性もあるのでチェックします。
脱毛が起こっている
老化が進むと、ホルモンバランスが崩れて体の毛が抜ける、いわゆる「脱毛」が起きることがあります。
体の背骨が変形している
愛犬の背骨が変形(下がっているような)した見た目になっていないかチェックします。
もし、体の背骨が変形していたら、筋力の低下だけでは無く、内臓機能の低下も考えられます。
皮膚にシミが出来ている
顔や足先に特にシミが出来ていないかをチェックします。
皮膚にシミが出来るのは、老化によりホルモンの働きが鈍って起こる色素沈着の場合です。
皮膚の内部にシコリが出来ている
皮膚の内側にシコリがあれば腫瘍の可能性があります。
腫瘍にも2つの種類があり、悪性腫瘍と良性腫瘍があります。
皮膚の表面に出来ているのはイボです。イボが出来るのも皮膚が老化してきているサインです。
愛犬の普段の仕草からチェックする
普段の何気ない愛犬の行動・仕草から老化のサインを読み取ります。
耳が遠くなってきている
今までと比べて、呼び声等に反応するのが鈍くなってきていないかでチェックします。
愛犬の名前を読んだら、今までは尻尾を振って近づいてきていたのが、名前を呼んでも反応が鈍いなどの場合には、聴覚の衰えの可能性があります。
息が切れやすくなっている
今までと比べて、運動などをした後に息が切れやすくなっていないかでチェックします。
運動をさせずとも、立ち止まって苦しそうに息をしている状態だと、特に呼吸器系や循環器系に疾患がある可能性があります。
段差にとまどうようになっている
室内の階段や散歩道の段差などで、とまどうようになっていないかチェックします。
目がぼやけてきたりする事で、はっきりと見えない事からこのような行動をする場合があります。
眠る時間が長くなっている
今までより、眠る時間や横たわっている時間が長くなっていないかチェックします。
トイレの回数が増えている
今までより、トイレの回数が増えていないかチェックします。
老化による筋肉量低下により、膀胱周りの筋肉が衰えてくるとトイレを我慢出来なくなり回数が増えます。
老化が進んでくると、排泄のコントロールが出来なくなり、トイレ以外の場所で排泄をする事が多くなります。
また、普段と違う排泄の臭い(甘酸っぱいなど)がしたら、なるべく早く獣医師に診てもらうようにした方がいいです。
後ろ脚の歩幅が狭くなっている
前脚の歩幅に比べて、後ろ脚の歩幅が狭くなっていないかチェックします。
物にぶつかるようになっている
普段の散歩や室内の家具など、物にぶつかるようになっていないかチェックします。
フラフラと歩くようになったり、物にぶつかるようになったりすると白内障の疑いが出てきます。
まとめ
愛犬の老化のサインを一早く見つけて上げるには、体の変化と普段の仕草からチェックするといいです。
今回上げたチェック項目に一つでも該当するなら注意が必要となってきます。
さらに、チェック項目に当てはまる物が多ければそれだけ愛犬が老化しているサインになります。
愛犬が老犬になってきているのがかわれば、それに合わせた生活をさせるようにする必要があります。
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