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ミナミヌマエビ 淡水水槽内で繁殖も楽しめるコケ取りエビの代表格!

ミナミヌマエビの飼育方法 エビ(甲殻類)

水槽管理で面倒なのがガラス面やレイアウト素材に発生するコケの掃除。

ガラス面に生えるコケは、スクレイバーやメラミンスポンジなどで掃除したり出来ますが、水草やレイアウトの石や流木などにコケが発生すると、簡単に水槽外に取り出すことが出来ないので、メンテナンスをするのが大変です。

そこで、水草水槽などでコケ取り用生体として、コケを食べてくれるエビ類(甲殻類)を入れておくことが多いですが、この水槽内のコケ取り用エビとして活用されるのがミナミヌマエビです。

淡水水槽に発生するコケ取り用生体の代表格であるミナミヌマエビを飼うのに適した、水温・水質・餌などの飼育方法を解説します。

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ミナミヌマエビとは?

ミナミヌマエビミナミヌマエビは、一生を淡水域で過ごす陸封型のヌマエビの仲間で、日本の流れの緩い川や池などに生息している小型の甲殻類です。

食性は雑食性で、藻(コケ)や生物の死骸、生物の糞や死骸などが分解されて発生するデトリタスなどを食べています。

最大体長3cm程度と小型なのが特徴です。

 

水槽のコケ取り生体としてとてもポピュラーでメジャーなエビなので、アクアリウムショップやホームセンターのアクアリウムコーナーでは、必ずと言っていいほど販売されています。

その販売価格も1匹当り30円程度~で販売されており、手軽に水槽に導入出来るのも水草レイアウターが好んで導入する理由でもあります。

 

水槽内で熱帯魚と混泳する場合には、ミナミヌマエビは小型の甲殻類という事で、餌として捕食対象となりうる可能性があります。

ミナミヌマエビは、淡水水槽内で産卵・繁殖が可能なため複数匹のオスとメスを用意しておくと、自然繁殖し10匹いたのがいつの間にか倍以上の数に増えてしまうことも多いです。

生まれたばかりのミナミヌマエビの稚エビは、体長2mm程と非常に小さく熱帯魚等との混泳水槽の場合は、それら混泳魚の餌になってしまうでしょう。

 

繁殖させて数を増やしたい場合には、混泳魚がいない状態で飼育した方がいいでしょう。

どうしても別途水槽が用意出来ないならば、水草やウィローモスなどの隠れ家を用意してあげないと、水槽内から徐々にミナミヌマエビが減少していきます。

 

ミナミヌマエビ
ミナミヌマエビ
淡水水槽内で繁殖し、水草につく糸状のコケに効果があります。 体長が小さいため、コケ取りとして使うときは多めに入れたほうがよいでしょう。
参考価格:1匹30円~

 

ミナミヌマエビの飼育データ

最大体長 オス:2cm程度
メス:3cm程度
水温 10~28℃
水質 中性
寿命 約1~2年
水槽サイズ 30cm以上
人工飼料
藻類では、珪藻・緑藻など
飼育難易度 かんたん

※必ずしもこのデータ通りであれば安全に飼育できるというわけではありません。

特に夏場で水温が上昇して水槽内の溶存酸素濃度が低くなってくると、簡単に弱ってしまいます。水温が28℃位になってきたら、最低でもエアレーションをして溶存酸素濃度を高める必要があります。

 

ミナミヌマエビを飼育する上での注意点

コケ取り目的なら数を多めに入れた方がいい

ミナミヌマエビミナミヌマエビを水槽で飼育する最大の目的として、水槽内に発生するコケ(藻類)の駆除が考えられます。

よく淡水水槽のコケ取りエビとして同じように検討されるのが、ヤマトヌマエビですが、ミナミヌマエビはヤマトヌマエビと比べて小型なためコケ取り自体の能力はヤマトヌマエビには劣ります。

 

やはり、餌として美味しい味を覚えるので、水槽底面に沈下する餌などには必ずといっていいほど目的の熱帯魚が食べる前群がるようになります。

ただし、ヤマトヌマエビ程体長が大きくないので、大きめの餌を強奪していく事はあまり出来ません。

ヤマトヌマエビ 水槽のコケ取り生体として最もポピュラー!水温・水質・餌などの飼育方法!
水草水槽などでコケ取り用生体として、コケを食べてくれるエビ類(甲殻類)を入れておくことが多いですが、この水槽内のコケ取り用エビとして最もポピュラーなのがヤマトヌマエビです。コケ取りエビとして最もポピュラーなヤマトヌマエビを飼うのに適した、水温・水質・餌などの飼育方法を解説します。

このようなことから、コケ取り目的なら敢えて餌を与えないようにする事も多いです。

特に底物系の熱帯魚とは、餌の面で相性が悪いので、底物系の熱帯魚と混泳するさいには餌がきちんと他の熱帯魚に行き渡るように注意する必要がります。

 

特にミナミヌマエビが積極的にコケ(藻類)を食べるタイミングとしては、ショップから購入して水槽に導入した直後がMAX状態です。

常にコケ(藻類)がある状態だと、常に満腹状態なのか徐々にコケ(藻類)を食べるペースが落ちてくることがあります。

その場合は、別に水槽があればそちらの水槽に移してしばらく(1~2週間程度)絶食状態にして、再度元の水槽に戻すと空腹状態になったミナミヌマエビがコケ(藻類)を一気に食べてくれるようになります。

 

水草レイアウトでは存在感が目立ちにくい

水草レイアウト水槽でコケ取りエビとして飼育しても、体長自体が小さいのであまり目立ちにくいのが特徴です。

ミナミマエビのメスは大きくても体長が3cm程度なので、小型水槽でもそこまで目立った存在にはなりません。

 

30cm水槽なら20匹程度、60cm水槽なら50匹程度でもコケの予防には十分です。

淡水水槽で自然繁殖するので、混泳魚がいない状態ならその数は一気に増えていきますが、無限に増えるような事はありません。

実際には、その水槽サイズに合った匹数に最終的には落ち着いていきます。

 

混泳する熱帯魚の向き・不向きな相手

水槽でコケ取り目的でミナミヌマエビを水槽に導入しようと考えますが、その混泳相手として問題無い熱帯魚と不向きな熱帯魚がいます。

先程の餌の問題やミナミヌマエビを捕食してしまうような熱帯魚との混泳には、最大の注意を払う必要があります。

 

ミナミヌマエビと混泳が不向きな熱帯魚

ミナミヌマエビを同じ水槽に一緒に飼う事で問題が出る可能性が高い熱帯魚達です。

  • 大型魚
  • 金魚
  • エンゼルフィッシュ
  • ベタ

などです。

他にも注意しないといけない混泳魚などもいますが、基本的にはミナミヌマエビよりも大きな熱帯魚とは注意する必要があります。
また、生まれてくる稚エビはここに挙げた飼育魚以外にとっても恰好の生餌になってしまうので、数を増やしたい場合にはメスが抱卵したら別水槽に移動させるなどの対策をしないと、徐々に数が減少していきます。

 

ミナミヌマエビと混泳が向いた熱帯魚

  • ミナミヌマエビと同程度の体長で、温和な熱帯魚
  • ネオンテトラやカージナルテトラなどの小型カラシン類
  • オトシンクルス
  • コリドラス

などです。

 

まとめ

ミナミヌマエビ
ミナミヌマエビ
淡水水槽内で繁殖し、水草につく糸状のコケに効果があります。 体長が小さいため、コケ取りとして使うときは多めに入れたほうがよいでしょう。
参考価格:1匹30円~

コケの生えた水槽のコケ取り目的として導入することが多いミナミヌマエビ。

ミナミヌマエビの飼育自体は簡単ですが、他の熱帯魚などと混泳させる場合には向き・不向きの熱帯魚もいるので、注意する必要があります。

適応水温は、低水温には耐性がありますが夏場などの高水温の場合には、水槽内の溶存酸素量をエアレーションで増やしてあげたり、水温を下げる工夫が必要です。

水槽に導入する匹数の目安として、30cm水槽なら20匹程度・60cm水槽なら50匹程度でコケ予防になるでしょう。

逆にコケが大量に発生した水槽の場合には、それ以上の数を一時的に入れてコケ駆除に活用してみて下さい。

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