犬と並び人気が高いペットとなっているのが猫です。昨今では犬の飼育数を上回るほどで、猫ブームがどんどん広まっています。まさに、これから猫を迎えようとしている、あるいは、飼い始めたばかりという人もいるかもしれません。
家族の一員として迎えるにあたり、ペットである猫の飼育にあたっての心構えや注意点があります。特にペットを飼うこと自体が初めてという人は、気持ちからしっかりと整えておきましょう。
そんな、猫を飼う時の心構えと、実際に迎える時の注意点を解説します。
猫と暮らすこれからの人生を考える
猫を飼う上でまず考えてみたいのが、一時の感情での決断になっていないかどうかです。そもそも猫を飼うのは、「かわいさ」や「好きだから」という理由が背景にあり、それが動機となって自分でも飼おうとする人が多いですよね。
もちろん入り口は自由ですので、愛でてみたい感情が主なきっかけとなるのも良いでしょう。ただ、その猫を飼うという決断が、先を見据えたものではない場合は注意が必要です。
短くも長い猫の寿命を世話する中では、かわいさだけではなく、大変なことも辛いことも出てくるはずです。もちろん、お金も掛かりますので、経済的な負担も考えなければいけません。
猫と一緒に暮らす楽しい夢ばかりを見て、今だけの感情で決断を下すと、「こんなはずではなかった」、「もう飼えない」といった、後悔にも繋がる恐れがあります。かわいがるだけかわいがり、飽きたら捨てるという、人間の勝手で不幸になる猫も少なくありません。
そのような事態を引き起こさないためにも、軽い気持ちだけで行動せず、まずは一度立ち止まって気持ちを整理してみましょう。すでに猫を迎えた飼い主にしても、命を預かる責任を再度深く認識することが大切です。
猫の迎え方の基本は?
初めて猫を迎えるにあたり、まずは、環境に慣れさせてあげましょう。子猫の場合はまだ外の世界を知らない上、新しい場所に突然連れてこられて緊張している可能性があります。
飼い主となるあなたともまだコミュニケーションがそれほど取れておらず、いきなり構い過ぎてしまうと、逆に怖がらせてしまうかもしれません。最初は自由にさせ、慣れてきたらキャットフードや水を与えたり、トイレを教えたりしてみましょう。
迎え方のポイントとして、最初の内はゆっくりと眠らせてあげることも大切です。元々よく寝る生き物ですが、子猫の場合は1日の8割くらいの時間を睡眠に充てるほど眠ります。
ついつい構いたくなってしまうかもしれないですが、すくすくと成長してもらうためにも飼い主は余りかまい過ぎず堪えるようにしましょう。季節によっては気温の変化で健康に影響を及ぼすこともあります。
特に寒さには弱いため、暖かい環境を整えてあげることも必要です。かといって暑過ぎるのも良くありませんので、猫にとっての適温である25℃前後を心掛けたいところですね。
トイレのしつけから安全対策まで
飼い方のコツの一つは、猫にトイレをしっかりと教えることです。室内飼いが基本の猫ゆえ、トイレができないと何かと不便になり得ます。しかし、犬と比べると比較的早く覚えるため、しっかりと教えてあげれば、難なくトイレの問題はクリアできるはずです。
猫がトイレをしたくなった場合、あちこちをウロウロとしたり床のニオイを嗅いだりしますが、その合図が出たら専用のトイレへと連れていきましょう。それを繰り返し行っていくことで、トイレの場所を覚えさせることができます。
また、猫を譲ってもらったところで使っていた猫砂を、新しい砂に敷いておくことでより早く覚えてくれることもあります。あるいは、排泄をしたところをトイレと認識していることもあるため、そこにトイレを設置するのも良いかもしれません。
飼う上での注意点も押さえておきましょう。特に誤飲やコードをかじるなどが起こらないよう配慮しなければいけません。好奇心旺盛な生き物ゆえに、例えば薬や異物を飲んでしまったり、電気コードをかじってしまったりするケースも多いです。
場合によっては、命に関わってくる問題でもあるため、飼い主の手で安全に過ごせる環境を作ってあげる必要があります。他にも、入ってはいけない場所をガードする、脱走をしないよう出入口を固めるといった工夫も必要です。
お風呂の浴槽に張ってあった水で溺れたり、外に出て事故に遭ったりすることもありますので、飼い主は油断をしないよう気を付けましょう。
猫のいる人生を楽しもう!
沢山の魅力が詰まっている猫を迎えることで、飼い主であるあなたの人生に彩りを添えてくれるはずです。しかし、生き物を飼うためには、相応の苦労もあります。
命を預かることの責任をよく考えた上で、飼うかどうかの決断を下すことが肝要ですし、猫を迎えたら迎えたで、しっかりと飼うためのコツや注意点を押さえて付き合うことも必要です。お互いが楽しく快適に暮らせるよう、猫のことも考えた生活を築いていきましょう。
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